不幸じゃない
最近、私は不幸ではなくなった。
以前の私は、自分はとても不幸だと思っていた。
この世の中には、「幸せ」と「不幸」の二つしか無いと思っていた。
だから幸せではない自分は不幸なのだと思っていた。
いつも今、自分は幸せなのか不幸なのかと考えていた。
もっとも、幸せだなんて思ったことはなかったのだけれど…。
そんなふうに半世紀以上を生きてきたのだけれど、
やっと最近思うのです。
不幸じゃないと。
そして、世の中は幸せと不幸のふたつだけではないっていうことを。
幸せに焦点を当てると、裏側は不幸ということになるし、
不幸に焦点をあてれば、裏側が幸せってことになる。
ただ、どちらにも焦点を当てなければ……
幸せでも不幸でもない。
そう、最近私は、どちらにも焦点を当てなくなったのです。
昔は強烈な焦点を当てていた。
今、どちらにも焦点を当てていない。
だから、幸せでも不幸でもない日がほとんどになった。
もっと言えば、幸せとか不幸とかということを考えなくなった。
考えなくなったので、楽になった。
考えないといことはとても大切なことかも知れない。
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