大丈夫、必ず死ぬから。
私はどうしたらいいのでしょう。
僕はどうしたらいいですか。
生き方がわかりません。
生きているのが苦しいです。
今、死にたいと思っています。
沈痛な面持ちで、今、自分がどんなに苦しいかを話す人たち。
わかります。
私、それ、すごくわかります。
だって、私も、ずっと長い間、苦しんで来たから。
今日をやり過ごすことだけで精一杯。
明日のことなんて考えられなかった。
死にたいと心が叫んでいた…あの頃。
でもそれは、今思えば、「生きたい」という叫びだった。
死にたいと願うことは、生きたいということの裏返し。
生きることが苦しくさえなければ、誰も死にたいなんて思わない。
なぜ、そんなに生きることが苦しいのか。
理由なんて探せば星の数ほど出てくる。
こじつけられることは山ほどある。
そんなに苦しいのなら、死んじゃえばいい。
でも、死んだりはしない。
だって本当は死にたくなんてないのだから。
だったらどうしたら?
今日だけを生きればいい。
明日のことを思わない。
昨日のことを思わない。
それが無理なら、今この一時間だけ、一分だけ、一秒だけ。
一秒だけなら生きていられる。
だから、一秒だけ生きていよう。
一秒を60回生きられれば一分も生きられる。
そして、そんな時間をどんどん重ねて、気が付いたら
一日を生きていた。
一週間を生きていた。
一ヵ月を、一年を、十年を五十年を生きていて、
いつしかちゃんと寿命が来て、望み通り、死ぬことが出来る。
だからそんなに慌てなくても大丈夫。
人間の死亡率は100%なのだから。