今は苦しくはないのです。
私はいつも思っていた。
幸せになりたいと。
子供の頃から思っていた。
幸せになりたいと。
あの頃は、自分以外のすべての人が幸せだと思っていた。
家族のいる人はみんな幸せだと思っていた。
大人になっても思っていた。
結婚して、自分で家庭を持っても思っていた。
私は家族を持っても、幸せは感じなかった。
毎日生きるのが苦しかった。
特に何の問題も抱えていない時ですら、
生きるのが苦しかった。
心理学の勉強をし、カウンセラーになって、
たくさんのクライアントの方々と向き合うことによって、
どうしてそんなに苦しかったのかが分かった。
カウンセラーにならなかったら、永遠に分からなかったかもしれない。
そう思うと、ちょっとぞっとする。
今、生きるのは私にとっては苦しみではない。
かといって喜びでもないけれど、苦しくないということはこんなふうな
ことなんだということが分かってちょっとビックリ。
そして、すべての人が何らかの悩みを抱えていて、
何かに苦しんでいるということ。
みんなみんな悩んでいる。みんなみんな苦しんでいるということも分かった。
どんな人もね。
だから、話しませんか?
話すことでなんとなく楽になります。
あ~、なんだみんな同じなのね。と。
ちょっとだけホッとして、
しゃ~ないな、まあ明日からもなんとか生きて行こうかなんて気になります。