どん底に落ちたなら


苦しくて苦しくてもうダメだ。

どうして自分はこうなんだ。

なんでいつもこうなるんだ。

どうしたらいい。

どうすることも出来ない。

誰か助けて。

ジタバタするのだけれど、すればするほど

落ちていく。

もう死んでしまいたい。

そう叫ぶクライアントさんがいます。

それ分かります。

私もかつて叫んでいたから。

これでもかっていうほど、ジタバタしていたから。

で、本当にジタバタすればするほど落ちて行ったのです。

落ちて落ちて、

ついに底まで落ちたのです。

すると……

なんだか笑えて来たのです。

あっ、ここ、底だって分かったのです。

底だということが分かったとたん、ジタバタするのはやめました。

だって、もうこれ以上落ちようがないのだから。

すると……

自然に口から出てきた言葉がありました。

「まっ、いっか」

本当に自然に出てきたのです。

「まっ、いっか」

そうつぶやいたとたん、なんだか本当になんでもよくなったのです。

そしてふっと楽になりました。

悩みの元は執着です。

手放したら楽になります。

それは底におちてみないと分からないんです。

まだ途中だと分からないんです。

ジタバタするんです。

だから、もうこの際、思い切って底まで落ちてしまいましょう。

つぶやけるから。

「まっ、いっか」って。

それから、ゆっくりゆっくり、少しずつ少しずつ上がって行くのです。

上がって行くしかないから、上がって行きます。

大丈夫、必ず上がるから。


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