無題
人は自分のことが分からない。
でも他人のこともよく分からない。
何十年も一緒に生活をしている夫婦でも、
分かっていることなんてほんの少し。
結局、人は分からない。
分かりたい?
あの人がこの人が、本当はどんな人なのか、知りたい?
やさしいのか、意地悪なのか。
あの人がこの人が、本当は何を考えているのか知りたい?
私のことを好きなのか嫌いなのか。
他人の考えていることが全部分かったらどんなだろう。
恐ろしいことになるだろうな。
口から出す言葉と心で思っていることが一致していればいいけれど、
そうでない場合は、知らなかった方が良かったということもかなりある…はず。
あの人、私にニコニコしながら話してるけど、本当はそんなことを思ってるんだ、
なんてね。
まれにね、人が口から出す言葉をまともに受け取る人がいる。
日本には社交辞令という言葉があるけれど、それが理解できない人がいる。
みなまで言わなくとも、察するということをしなければならないことがあるけれど、
それがとても苦手な人がいる。
そういう人はみんなとコミュニケーションを取るのが難しい。
コミュニケーションがうまく取れないと、生きて行くのがけっこうしんどくなる。
そう、生きるのがしんどいのは他人とうまく関われないから。
人、人、人、人だらけ。
人と関わらなければ生きていけない。
人間は、人と人の間と書く。
別に犬になりたいとは思わないけれど、たまに人間でいることがしんどくなることがある。
そういえば昔、「生まれ変わったら何になりたい?」と聞かれて、
「石になりたい」なんて答えたことがあったっけ。
次、生まれ変わったら、石になれるかな。そんなもんになれるわけないか。
ってか、生まれ変わらなくてもいいんだけれどね。
何を書いているんだか、何が書きたいのかわからない。
なのでタイトルも思いつかなくて「無題」