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生きてるだけで苦しいと思っていた頃


生きてるだけで苦しい

ただ息をするだけでせいいっぱい。

そんなことがあるなんて、

普通に生きてきた人には分からないんだろうな。

別に食べるのに困っているわけでもないし、

今、特に大変な問題が起こっているわけでもない。

苦しいなんてこと、これっぽちもわからない。

昔、若かった頃、私は会う人ごとに聞いていた。

「生きるってなんですか?」って。

「人はどうして生きているんですか?」って。

「生きることに意味はあるんですか?」って。

私の納得する答えを言ってくれた人は誰もいなかった。

どころか、ある人から

「あのね、誰もそんなことを考えていないよ」と言われた。

それからはもうそんな質問をするのはやめた。

やめただけで、心の中ではずっと考えていた。

でも答えは出ない。

答えなんてほんとはないのかも知れない。

若かったころは体力があったから、いつもいつも答えの出ないことを

堂々巡りなことを、ずっと考えていた。

年齢を重ねて体力がなくなった。

ちょっとだけ考えなくなった。

でも、やっぱり考えていた。

今もやっぱりちょっとだけ考えている。

ただ、最近はけっこう色んなことが面倒になってきた。

若い頃考えていたことは、もうどうでもいいような気もしてきた。

生まれたから生きる

ただそれだけなのかもしれない。

生きる意味はそれで充分なのかもしれない。


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