知らない方が幸せってこともある
世の中にはね~
あるんだよね。
知らない方が幸せってことが。
知ってしまったばっかりに苦しまなければならない。
知ってしまったばっかりに憎まなければならない。
知ってしまったばっかりに……
いっそ知らなかったら良かったのにっていうことがけっこうある。
配偶者の浮気だって、知らなかったら離婚になんてならなかった。
この間、たまたまニュースで観たのは、赤ちゃんの取り違え事件。
これだって、知らずに人生を終えたなら誰も傷つかずに済んだ。
もちろん知ることが出来て良かった。救われたということだっていっぱいある。
だから、何が良くて何が良くないのかなんて分からない。
でもひとつ言えることは、本人が言いたくない事を根掘り葉掘り聞くのはやめようってこと。
本人が必死になって隠していることを暴き立てるのはやめようってこと。
本人が隠しておきたいって思ってるんだから、そのままにしておいてあげたらいい。
でも、人って隠されると余計に知りたくなるっていう習性がある。
隠し方を上手くしてくれたらいい。
知らないことは無いことと同じなのだから。
私たちは幼い頃から「ウソをついてはいけません」とうことを頭に叩き込まれてきた。
だからウソがつけない人がいる。ウソをつくことに罪悪感を感じる人がいる。
ただ、世の中には優しいウソっていうのもある。
相手のために、相手が傷つかないためにつくウソ。
これは優しいウソ。優しいウソはついてもいい。
私もいっぱいあったな~、知らない方が良かったってこと。
あんなこともこんなことも、知らなかったらあんなに苦しまずに済んだのに。
そんなことがいっぱいあったっけ。
まあ今となっては、それも昔の事として思い出になったのだけれどね。
とりあえず今、知らなかった方が良かったってことは、
部屋にゴキブリがいるってこと。
さっきまで知らなかった。だから普通に部屋で本を読んでいた。
普通に部屋に出入りもしていたし、着替えもしていた。けれど、
けれど、つい今しがた見てしまった。カーテンの下でゴソゴソしているゴキブリを。
私の部屋にゴキブリがいた。と、わかった瞬間に、もう部屋には入れなくなった。
これは、知らなかった方が良かった?
あ~ん、どうすんのよ。もう眠いのに、部屋に入れないじゃん(><)