慣れる…
咲いたと思ったらあっという間に散ってしまうのが桜。
だからこそ、その一瞬が輝いているわけで、
だからこそ美しいわけで、貴重なわけで、
これが一年中咲いていたら、誰も花見なんてしないだろうね。
以前、高台のマンションに越したとき、
ベランダから見える夜景がきれいで毎日眺めていた。
でも一ヵ月も見ていたら、特別だった景色が日常になって、
洗濯物を干すときにしかベランダに出なくなった。
慣れる。
人ってどんなことにも慣れる。
幸せだな~って思ったことにもやがて慣れる。
慣れたら特に幸せだな~なんて思わなくなる。
苦しいことにも慣れる。
人が聞いたら、よくそんなキツイ状況で我慢できるよね、
なんていうことでも、当人にとっては慣れたことなので
人が思うほどキツイわけでもない。
苦しい苦しいと言いながらも慣れていく。
悲しみにも慣れる。
あ~、人はどんなことにも慣れる生き物なんだ。
いや、慣れてなんていない!
どうすることも出来ないんだ!
っていう人もいるけれど、でもそういう人も
やっぱり慣れているんだと思う。
なんなんだろうね、
幸せって。
なんなんだろうね、
苦しみって。
今日、本屋さんをぶらぶらしていて見つけた。
「生まれたきたことが苦しいあなたに」
大谷崇さんが書いてる本で、シオランの思想をひもといたもの。
パラパラとめくったページに
「社会とは番人のいない牢獄」っていう文を見つけたので、
買ってしまった。
今から読もう📚